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​団体ができるまで

本団体の母体となる「岩室シェアハウスともや」は、2021年のパンデミックを機に、「食」や「エネルギー」といった生活の基盤となるものの在り方を見直そうという大学生の活動から始まりました。

 

 2022年の春から、新潟市西蒲区 岩室温泉地域の耕作放棄地を利用して、自然農をはじめ様々な「生活の実験」を行ってきました。単なる自給自足の生活ではなく、地域内外のネットワークを構築・活用して、持続可能なコロナ後のライフスタイルの在り方を探求してきました。

                  

「お茶の間哲学亭 あにまんま」は2024年春、「岩室シェアハウスともや」の畜産部門として独立し、独自の理念に基づいて活動を行っています。

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​再出発

「お茶の間哲学亭 あにまんま」は、独立以前の問題意識をさらに先鋭化し、「食」のなかでも「動物」に焦点を当てることを目的として再出発しました。

 農業のなかでも特に大きな逆境にさらされている日本の畜産の現状や、多様化する「食肉」への態度など、「食」、「命」、「動物」をめぐる様々な考え方や課題を知り、ともに考え、議論することが必要だと考えたからです。

 議論と対話の場を創出すると同時に、実際に動物を育てて食べる(あるいはその一部をいただく)ということを体験してもらうことが重要だと考えています。「岩室シェアハウスともや」の理念にも通底する、考えるには、まず体験すること、という考え方を、本団体は実際に事業の1つ1つに落とし込んでいます。

​これから

「お茶の間哲学亭 あにまんま」は、既存の単一品種の大規模経営を基本とする食料生産にとらわれず、子供たちや若い世代の自由な発想や議論をもとに、より多角的で多義的な農業・畜産の在り方を模索していきます。また、農業と哲学や学問を結びつけることで、生物種の垣根を越えて、「他者」を大切できる生き方や社会を作っていけると考えています。

 さらには、食料生産は地域に根差すことを必要とするため、畜産体験や対話の場づくりを通じて、地域に関係人口を創出することができます。担い手不足が深刻化する食料生産の現状に、当団体なりの解決案を提示していきたいと思っています。

 人間が生命として、生きていくために必要な「食」を手に入れるには、人間以外の自然や動物たちが不可欠です。かれらとの関わりを大切にし、食料を生産する営みが喜びに満ちたものであり続けられるように、「あにまんま」は信念をもって活動していきます。

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